うつ病のカミングアウトは必要?
「うつですよ~」って言われておやすみ中のKAn。(@s0ra308)です。
今日もいいこと探して生きています。
病気になって1年とちょっとが経ちました。ということで今日は、
うつ病のカミングアウトは必要なんだろうか
について考えたことを書こうと思います。
だまっているのが正解なのかと思っていた
やっぱり、「精神疾患って甘えだよね」みたいな考えもあるから、すぐにだれかに打ち明けようだなんて、そんなことは思っていませんでした。
だって、言ったところで傷つくのは自分だもんね。
「聞いて聞いて!昨日ころんで骨折っちゃったわ~」とか「なんかしんどいと思ってたら、やっぱ風邪だったみたい」
なんて軽い気持ちで言えないのです。傷を負ったとか、体が弱ったとか、そういう意味では他のケガや病気と変わらないのに、なんでか「うつは甘え」って考えが多すぎる。
だから、カミングアウトすることでボロボロになんなくてもいいんじゃないかなぁって。
「うつですよ~」って言われた時点でもう十分疲れてるからね。
親には言いました
最初に報告をしたのは親でした。
……と言っても、すぐには言い出せませんでした。
こころのどこかで「親は理解してくれるかもしれない」とは思っていたけれど、どうやって切り出したらいいのか分からなくて、診断から1か月くらいはだまってたのです。
でもあるとき、
なんとなく今なら言えそうって思って電話しました。
「うつ病って言われちゃったよ」って。
KAn。の両親は、過保護ではないんだけれど優しくてあったかくて、思った通り、ちゃんと受け止めてくれました。KAn。はしあわせ者なんだって、そこで初めて気づいた。
しかも、その電話を切って30分後に
パパン・ママン「2日後に飛行機とったから、そっち行くね。待ってて!!おいしいもの食べよう」
って言われました。
KAn。、それまで生きててよかった。
付き合ってる人にも言った
それから、彼氏にも言いました。そのときはまだ、付き合ってはいなかったんだけれど。
「そうなん~。今はゆっくり休みってことだね」
それ以上ふかく聞いてこなかったことが、ありがたかったです。なんか、そばにはいるけど、ベタベタでもなくて……っていうその距離が居心地よかった。
でも言わなくてもいいときもある
でもね、こんなに「よしよし大変だったね」なんて人たちは多くはなくてね、だから、全員に言った方がいいよ!!なんてことはないと思います。
たまたま大学で『うつ病の……』っていう番組を見てた時に、横にいたともだちは
「うつってキモイよね。演技にしか見えんわ」
って言ってたし。
まぁ、聞いたときは悲しくはなったけど、(ほんとにこんなこと言う人いるんだなぁ)って気付けたからよかった。
人がたくさんいればいるほど、考え方もたくさんあるから。
きっと理解しない人は、「パクチー嫌い」くらい、簡単なものだって思ってる気がします。
パクチー嫌いな人に、ムリに食べさせる必要はないし、好きになってもらうこともない。
うつ病を嫌いな人に、ムリに好きになってもらうこともない。そう思うのです。
そもそも、カミングアウトしたことでバイバイしちゃう人は、もしも病気になっていなかったとしても、いつかバイバイしちゃう。
たいてい、
- 性格<病気
- 人格<病気
- その人<病気
で人のことを見るようになるからね。「病気だけど、○○には変わりないじゃん!!」なんてことないからね。
「すべて病気のせい」は違う
ただね、カミングアウトしたから全部病気のせいにするっていうのは違うのね。
「同じプロジェクトをしていく人だから伝えておこうかな……」
「通院するのに送り迎えしてもらいたいな……」
「休みがちになっちゃうかもしれないから、家族に入っておくか……」
カミングアウトする理由はひとそれぞれだけれど、「打ち明けたんで、特別待遇してください!!」っていうのはダメです。
病気はね、個性ではあるけれど、武器ではないんよね。
まとめ
KAn。は、本当に身近なひとにしか言ってません。でもいまは、それでもいいと思っています。
顔出して、こうして病気のことについてブログで書いているから、バレるときにはバレるだろうなぁ。
理解してくれる人がたとえ1人もいなくたって、自分が自分の事を信じていれば、それでいいのです。
おしまい。