負けるな、勝たなくていいから粘れ
こんばんは、KAn。(@s0ra308)です。
昨日はめずらしく、あまりいい日ではなかったのです。めずらしく。
チキンは夜の散歩にでかけました
昨日は台風で天気が荒れていたんだけれど、夜に散歩しに外へ出かけました。
普段なら、おばけが怖いだとか幽霊が出そうだとか(だいたいおばけ)、そんなような理由で夜遅くに出かけることはありません。
ジメジメとした梅雨の暑さに負けてアイスを食べたくなったときでさえ、夜の街は歩かないのです。
そんな、どうしようもないようなビビりのチキンだけれど、昨日だけは夜遅くに自分で選んで外に出ました。
相変わらず、雨は降っていて、ゴウゴウと音をたてて、風も吹いていたようなそんな夜の街を、灯りの少ない田舎街を、ただただあてもなく歩きました。
そういえば今日は台風だったなぁ。そうだったそうだった。と思ったのは、あてもなく途方もなく歩き始めてからのことで。歩き始めて、しばらく経った、ふと我に返った瞬間のことでした。
いつの間にこんなに遠くへ来てしまったのだろう。どれほど歩いたのだろう。いまは何時なんだろう。
どれをどれだけ考えても答えにはたどり着かなかった。だけれどその時は、そんなコトはどうでもよかったのです。
KAn。は、だれよりも本気だったのかもしれない
発端は、KAn。自らが企画して立ち上げた運動のことでした。
まだまだ試験的で、課題もたくさんあるようなものだけれど、なにかを0から作ったのことのなかったKAn。にとっては、ものすごく大切なものだったのです。
嬉しいことにたくさんの方が参加してくれていて、Twitterのハッシュタグを使って関連するツイートを見ることで、てごたえを感じていました。「うまくいってるんじゃないかなぁ」なんてことさえ考えるようになっていたんだ。
だけれど、壁に当たった
新しいことを始めれば、それをNOと言う人は必ず出てきてね。100人相手に、100人に好かれるのは、やっぱりむずかしい。
何かをするということは、それなりに人に嫌われなければいけないことなのかもしれないなぁと感じました。
そのカタチがどんなものであっても、傷つくことはあるのです。そんなことは、頭では理解していました。
いつか来るであろう恐怖に似たようなものに、冷静な判断をしなければとか、なにをしたらいいのかという覚悟はできていました。……はずでした。
いつものように、ベランダで涼しい風を浴びてコーヒーを飲みながら、Twitterのハッシュタグを使って検索していると、
あ~知らなかった方がよかったなぁ、どうしてこの左手の親指は今日に限ってサクサクとスクロールしてしまったんだろうと、後悔の念に駆られるようなツイートを見つけてしまったのです。
昔したケガのせいで、あまり器用には動かせない、そんな左手の親指で。
悪くないから悔しい
もしもそれが、炎上記事を書いたがために寄せられた、批判や怒られるようなコメントならば仕方がないです。
だれかやなにかを傷つけて、そうして自分を強く見せるようなものであれば、天罰なんだろうなぁと思うからです。
ただ、今回は違いました。予想もしていなかった、ほんとうにあたらしい形での攻撃でした。
きっとそのツイートをした人は、それほど悪いと、いや、全然悪いとは思っていないんじゃないかなぁと思うのです。だから、なおさら悔しい。
完全にKan。の心が負けてしまいました。打ち砕かれてしまった。グハァッ。
まだ、批判の方が良かったなぁ。それが正論だとしてもそうじゃないとしても、同じ武器(言葉)をもって闘えるのに。
みんな同じ気持ちだった
きっと、しばらくTwitterのその画面を見つめていたのです。つい昨日のことなのに、どうしてだかあんまり憶えていないのだけれど。
そんなとき、ピコンと、小さく短く通知音が。来るのをココロのどこかで待っていたかのように、スマホを持つと、やはり、一緒に企画を進めている方からでした。
どうか、同じことで同じような気持ちを抱いていないといいなぁと思ったけれど、そんな願いは叶いませんでした。
彼女も、戸惑っていたのです。どうしたいいのかを、KAn。よりも一生懸命考えていたのです。だからKAn。は、ちょっとだけ冷静でいられました。本当に、「ありがとうね」の一言では足りない感じ。
ただその時は、「ちょっと、なんとも言えない怒りというか」という、ぶっきらぼうにも程があるような返信をして、夜の街へと飛び出したのだけれど。
怒りを大切にしていこうと思う
こんなに「怒り」という感情を持ったのは久しぶりで、正直どうしていいのか、じぶんのことなのに自分が1番分からなかったのです。
気付けば雨は止んでいて。風はまだ少しだけ、ほんの少しだけ吹いていて。
今日が、風の吹く夜で良かったなぁなんて感じながら、すっかり冷めた「怒り」の感情の名残を抱いて、灯りのともる家に帰りました。夢中で、電気もつけっぱなしにしてきてしまったのです。風のおかげで、つま先から頭の先までを支配していたモヤモヤが風に乗ってどこかへ飛んでいきました。
『負けるな、勝たなくてもいいから粘れ』
いつかの恩師がつぶやいた言葉が、ながいながい日を経て、KAn。に届きました。
風の吹く夜で良かった。