漢字とひらがなの割合。「読む人」「書く人」、見えない相手とのコミュニケーション。
KAn。です、こんばんは。
今日もいいことありましたか?
こうやって文字を書いていると、漢字とひらがなのバランスに困ってしまうことがよくあるのです。「どうやったら、1番しっくりくるだろう…」と。
「読みやすい文章にするため」にバランスを考えることが多いのですが、時には「伝えたいことをそのまま伝えられるよう」に、形を変えてみることもあります。
どちらにしろ簡単なことではないのですが、「じゃあいったい何が正しいんだろう」と思うので、考えたことをココに書いてみたいと思います。
そうそう、この漢字ひらがな問題(今はそう呼びます)は、わたしだけが感じていたことではないようです。
ひらがなと漢字の割合はすごく大切だと思うんだけど、「つらい・からい」とか「上手・上手い」みたいに、一瞬『ん?あぁ』ってなるものをひらがなにしてしまうと、そのバランスが崩れてしまうことってよくある。かといって、読点が多くなってしまっては、息が上がる文章になってしまう。
— KAn。 (@s0ra308) 2017年7月5日
午前中に、軽いつぶやきとしてツイートしたのですが、早速いくつかのコメントをいただきました。ライターや編集のお仕事をしている人であれば、よくぶつかる問題なのでしょうか?
さっそく、書いていきます。
黄金比は「漢字:ひらがな=3:7」
ちょっとだけ基礎知識のようなものを。
漢字とひらがなは、3:7の割合がベストなんだそうです。
むかし読んだ、なにかの本にそう書いてありました。
こうやってひらがなばかりのぶんしょうになってしまうとよみづらいですね
読めなくはないのですが、時間がかかるし、スムーズに頭の中に入ってきません。
反対に、漢字ばっかりの文章でも同じことが起こるかと思います。
人は四字以上漢字が続くと見辛くなるのだそう。たしかにそうですね。
わたしが気を付けていること
ここからは、わたし個人のお話。
この記事を書くにあたり、すこし情報を集めてみたのですが、多くのものが「漢字とひらがなの割合はこれくらいですよ~」という情報で終わってしまっていたので、恐縮ですが、わたしがしていることを書いてみたいと思います。
文章を書くうえで気を付けていることは、数えきれないほどあるんですが、今回の「漢字ひらがな問題」にしぼって言うと
- 主語(わたし)をひらがなに
- 読み間違えやすいものを、ひらがなに
- 詰まった時は「いったん全部ひらがな」に
- 音読してみて完成
主語(わたし)をひらがなに
わたしのブログでは、「私」ではなく「わたし」を使っています。
もしも「私」の部分が見つかったらゴメンナサイ。
これには
①ひらがなの方が優しい感じがするから
②述語に漢字が多いから
という理由があります。
①ひらがなの方が優しい感じがするから
これはちょっと、癖でもあるんですよね。
じつは、『ひらがなの方が優しい印象がするよね』という両親の想いが、わたしの名前(本名)が「ひらがな」になった理由なのです。だから、小さいころから【名前はひらがなで書く】というのに慣れてしまっています。
②述語に漢字が多いから
「わたし」だけを表記している分には問題ないのですが、たとえば「本を読みました」というのを伝えたいときに、
私は部屋で読書した。よりも、わたしは部屋で読書した。の方が読みやすいかなぁと思うのです。
主語(×固有名詞)と述語で、バランスを取るのが大事なのかなぁと。
読み間違えやすいものを、ひらがなに
冒頭で載せたTwitterとかぶってしまって申し訳ないのですが、
ひらがなと漢字の割合はすごく大切だと思うんだけど、「つらい・からい」とか「上手・上手い」みたいに、一瞬『ん?あぁ』ってなるものをひらがなにしてしまうと、そのバランスが崩れてしまうことってよくある。かといって、読点が多くなってしまっては、息が上がる文章になってしまう。
— KAn。 (@s0ra308) 2017年7月5日
たとえば「このキムチは辛くて辛い」だと、苦しんでいるんだろうなぁとは分かるけれど、「からいのか」「つらいのか」一瞬迷ってしまいます。
一瞬であれ、文章の途中で読むのにつまってしまっては、どれだけステキな文章を書いていたとしても心の奥にまで届かないように感じるのです。
だから、自分が読みにくいものは、たぶん相手もそうだろうな~という気持ちで書いてみると、うまくいくことがあります。
わたしの場合、本やネットの記事などで自分が読み間違えたものをスマホのメモ帳に書いておくのを続けていたら、だんだんとルールのようなものが分かってきた気がします。
詰まった時は「いったん全部ひらがな」に
これは毎回使うものではないのですが、
【書いた文章がなんだかスッキリしない時、その一文を「いったん全部ひらがなに」してみること】もおすすめです。
上の文章であれば、
【かいたぶんしょうがなんだかすっきりしないときそのいちぶんをいったんぜんぶひらがなにしてみること】もおすすめです
↓
【書いた文章がなんだかすっきりしない時、その一文を一旦全部ひらがなにしてみること】もおすすめです。
↓
【書いた文章がなんだかスッキリしない時、その一文を「いったん全部ひらがなに」してみること】もおすすめです。
というようにしました。
もちろん、これが大正解!!ということはないと思うので、伝えたいカタチに近いものを選ぶのが大切かと思います。
音読してみて完成
ここまで、ダラダラと長いだけの文章におつきあいくださり、ありがとうございます。
これで最後なので、ゆるゆると読んでくださいね。
文章をひととおり書き終えたら、最初から最後まで、声に出して読んでみます。そうすることで、「あ、さっきも〈だから〉を使ってたよね」とか、「この文章は入れかえた方がステキになるかなぁ」と気が付くこともあります。
実際に読むことで、「ここに読点はいらん…」なんてことも分かります。
ちなみに、わたしは文章の順序にまとまりがないという、ライターとしてマイナスすぎる欠点があるので、何回も読んでみないと、とってもじゃないけれど公表できないのです。
そんなわけで、今回もよみづらかったと思います。ごめんなさい。まだまだ勉強中です。
感想
漢字ひらがな問題は、たぶん終わりを迎えないだろうなぁというのが本音です。
だから、なにが正解でなにが間違いということもなく、ただ「伝えたいことと、実際に伝わったことが一緒なのか」がいつも大切なのかなと。
ネット上であれ、読んでいる人に自分の考えや想いを伝えるという点では、対面のコミュニケーションと、あまり変わらない気がするのです。直接、表情が見えないだけで。
だから今回、「ノウハウ記事」や「何かを教える記事」の以前に、相手に寄り添うことから始めようと、あらためて思いました。