渓谷「樽前ガロー」に行ったので、感覚をフルに使ってお伝えします。
ずっとパソコンの前に座っていたので、気分転換に自然に触れることにしました。今回行ったのは、北海道苫小牧市の「樽前ガロー」です。
これから、「樽前ガローに行ってきたゼ!」と言わせられるような記事を書きます。
…なんて力はないので、せめて「樽前ガローに行った!…ような気がする!!」と言ってもらえるような記事を書きます。
『お仕事では書けない、感覚をフルに使ったもの』を書くためにブログを始めたから、いわゆるノウハウとかお役立ち情報が書けない。見たものは見たまんま、考えたことは考えたまんまに。よく、「こうすればもっとアクセス上がって稼げますよ」とか言われるけれど、なんだかなぁ。
— KAn。 (@s0ra308) 2017年6月17日
あえて、「樽前ガローとは?」みたいな見出しは作らないので、雰囲気で樽前ガローに行った気になってください。
控えめな看板と、雄大な自然
国道を車で走っていると、”樽前ガロー”の看板が。「お。これかな?」と見逃すかもしれないくらいの大きさです。こういう、ちょっと控えめな感じの案内が、個人的には好き。
やじるしが指す方向へと進みます。
すると、排気ガスが混ざる道路なんてなかったように、1本道がただまっすぐに続きます。虫や鳥の声色がきこえてきて、急に違う世界に飛び込んでしまったような感じ。
たいようの光が、ていねいに切りそろえられた雑草たちに当たって、新鮮な草の匂いを届けてくれます。土の香りとは違う、もっと爽やかな匂い。辺り一面に広がる、緑の海です。
いわゆる
「北海道ってこんな感じでしょ?」という景色は、
ココにあります。
青い空と、白い雲。
「あ~しあわせって、ここにあるんだな」って思わず言葉がこぼれました。
樽前ガローまでは、2本の轍が、連れて行ってくれます。整えられていない道のかわりに。
ちなみに、街灯も信号もありません。
夜に1人でくるのは、たぶんすごく怖い。ぜったいオバケ出る。
自然のトンネル
8分ほど一本道をたどると、駐車場に到着します。遠くの方からかすかに聞こえる水の音が心地いい。その音を頼りに、森の入口へと進みます。
「マイナスイオン」という言葉がぴったりの場所。でも、「マイナスイオン」の一言じゃ表せない、そんな神秘的な場所。
真上にある太陽が、たくさんの木の間からもれて、なんだかキラキラしています。名前も知らないたくさんの木が、「ようこそ」って、迎え入れてくれるような気がします。
それにしても、トトロいそう。
いるのかな。
道なき道をすすみます
気温は20℃をこえるのに、森にいるとそんなことを忘れます。自然と、「無」になれます。
やっぱり、自然に触れることは大切なんだね。と感じました。どんなに忙しくても、自然に触れようっと。
樽前ガローの全長は、3キロほど。入口にある案内板のように、ぐるっと回ります。
時間にすると、たぶん40分くらい。
そして、樽前ガローの見頃は6月~7月。この時期ですね。
新緑の季節が一番、川底に光が届くんだそうです。
「渓谷」というくらいだから、崖から見る景色はきっときれいなんだろうな~とルンルンで覗いたら、死ぬかと思いました。
そういえば、高所恐怖症でした。忘れてた。本当に死ぬかと思った。
この写真を撮ったのは、水面から5メートルくらいの高さです。
写真に写っているように、樽前ガローの崖には、柵やロープがありません。もちろん、階段もありません。環境を守るためかな。
ガローとは、「切り立った崖」を意味する言葉なんだそうです。
切り立ち過ぎだけどね…。
死にそうになりながらも、やっとの思いで1枚だけシャッター切りました。
撮ってすぐ逃げました。ブレてないのがキセキです。
記事を書くために、もっと高さの分かる写真を撮りたかったけど、ムリでした。これ以上前に行けない。こんなところで死にたくないぜ。
ふと、今まで歩いてきた道を振り返ったら、苔がびっしり生えていました。
思ったよりカワイイです。でも、苔に焦点当てて撮っている方は、他にはいませんでしたね。
ついに、一番の名所へ
川底へ行くには、こんな細道を下っていきます。
観光客とすれ違うたびに、顔の左が、笹にザザザーってなりました。道を譲りすぎました。
そんなこんなで、ついに、川底へ到着しました。
苔と水と草のにおいが、スーッと鼻を抜けていきます。
汚れた心が洗われます。
飲めるのかな?というくらいきれいな水でした。
ひんやり冷たくて。でも、太陽が射しているから温かくて。
20cmもないくらいの水深だけど、その深さにいろいろなものが詰まっているんだろうな~って、しばらく、しみじみしてました。
森の神様は、いたんだね
この時期、足元にはたくさんの落ち葉が敷かれています。
たくさんの木の種類があるから、カサカサというよりも、ザクザクという音。
「一歩一歩、今歩いてる!!」なんて普段は気にしないから、なんだかしあわせ。
それから、歩くたびにポキポキ折れる枯れ木も、うつくしい。
1つ1つの音が合わさって1つの曲になる感じ。
こういうの、こんなところにあったんだね。
あ、そうそう。
そんなふうに、下ばっかり見て歩いていたら、こんなもの見つけました。
どんぐり…
トトロ…
トトロ、いる。いた。